免疫美容は人が本来持っている肌の免疫をはたらかせることで、健康で美しい肌を保つ美容法です。
自然治癒力の仕組みに免疫細胞(ランゲルハンス細胞)が大きく関わっているのです。
心と肌が一体になった時、素肌の美しさが生まれます。
美しく健康な素肌を維持するには、3つの臓器が重要です。
臓器というと、肝・心・脾・肺・腎のいわゆる五臓を思い起こす人もいると思いますが。免疫美容では、
人体の働きをより高所から見て、脳・内臓・外臓を指します。
脳・内臓・外臓、この3つの臓器は、脳を中心にお互いの機能を最大限に発揮するために、相互に
情報伝達を行うと同時に反映しあっています。
いずれかが欠けても、素肌の美しさ(肌の健康)は成り立ちません。
脳と内臓は、周知の言葉ですが、外臓は聞きなれない言葉だと思います。ここでいう外臓とは、人体以外に接する部位と言う意味で皮膚はもちろん、消化器官の外壁を含んでいます。
外気に接する皮膚は汗や皮脂の分泌など排泄器官的な役割をします。食道、胃、小腸、大腸などの消化器の外壁は栄養分を吸収する働きをします。
外臓といっても、皮膚は排泄、小腸・大腸は吸収と、まったく違った役割を担っています。
ご存じでしょうか?本来、私たちのお肌は排泄器官なのです。
皮膚は汗腺から汗。皮脂腺から皮脂が排泄されていますが、汗と皮脂に混ざって老廃物も排泄し腎臓の負担を軽減しています。
お肌は弱酸性。ご存知の方も多いと思いますが、なぜ弱酸性なの?そのメカニズムを知っていますか?
お肌には、本来の働きがたくさんありますが、まず弱酸性になるメカニズムとして、糖代謝、クレブス代謝、尿素代謝、アミノ酸代謝という4つの代謝があります。
それぞれの代謝の中で、糖代謝で乳酸、クレブス代謝でクエン酸、尿素代謝で尿素、アミノ酸代謝でフリーのアミノ酸が出て、弱酸性のうるおいとなっています。
弱酸性が保たれると、殺菌力、アルカリ中和能、収れん作用が働いて、トラブルにならないよう免疫が働いているのです。
代謝 | 分泌物質 | 欠乏症状 |
---|---|---|
糖代謝 | 乳酸 | 真皮層の水分補充の不足からシワ・たるみの原因になる |
クレブス代謝 | クエン酸 | お肌がアルカリに傾き乾燥やかさつき原因になる |
尿素代謝 | 尿素 | アンモニアが発生し、吹き出物などの原因になる |
アミノ酸代謝 | 遊離アミノ酸 | 日焼けしやすく、乾燥肌になりやすい |
お肌に外からの栄養は必要ありません。お肌の栄養は血液からです。
バランスの良い食事、質の良い睡眠、腸内環境を良くするなど、体の中に栄養を行き渡らせて下さい。
そして、弱酸性をやめて弱アルカリで代謝を促し、お肌の働きをよみがえらせることです。
外から弱酸性のうるおいを与えることにより、お肌の免疫は「自分で代謝を行い、弱酸性になった」と間違って記憶してしまいます。
そして弱酸性の化粧品を使い続けると、お肌のメカニズムが狂い、自らうるおいを出さなくなってしまうので、乾燥肌、敏感肌、老化肌、しみ、
シワ等へと移行してしまうのです。
お肌本来の働きを知り、肌の免疫をはたらかせること(自分自身の栄養=潤い)でトラブルは防げますが、老化を遅らせることはできません。
それは皮膚のランゲルハンス細胞の問題です。
このランゲルハンス細胞を元気にすることがアンチエイジングのポイントなのです。