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免疫美容とは

ランゲルハンス細胞の働き

私たちの皮膚は、肌の水分を保持したり物理的なバリア機能を形成し、 皮膚の表皮内にはランゲルハンス細胞(免疫細胞)が存在しています。
ランゲルハンス細胞は皮膚の免疫をつかさどる細胞で皮膚内部の状況を常に脳へ伝達したり、外部からの異物(細菌やウイルス・カビ・放射線・紫外線・温熱や寒冷など)の侵入を認識して皮膚の均衡を保つセンサーの役目を担っています。
いわば皮膚のガードマンです。

ランゲルハンス細胞

ランゲルハンス細胞拡大

※ランゲルハンス細胞は樹状突起と呼ばれる樹枝状の形をした突起があり、その先にはレセプター(受容体)を持っています。一つの細胞につき約3000個のレセプターが存在して表皮全体の2~5%を占めています。


① 皮膚内部の状況を脳へ情報伝達

ランゲルハンス細胞は表皮内を自由に移動し、皮膚の均衡を保つセンサーとして皮膚内部の状況を監視しています。
レセプターで異常を認識した場合、その状況を神経細胞を介して脳へ情報を伝達します。
また、脳からの情報もランゲルハンス細胞へ伝達され、その結果、情報に応じた皮膚の変動が現れます。脳にとって喜ばしい感情は皮膚へも好影響をもたらします。

※アメリカ マサチューセッツ州総合病院とハーバード医科大学、資生堂によって免疫細胞と神経細胞がつながり、脳へと伝達されていることが証明されています。
【平成8年2月22日】産経新聞の未来史に掲載。


② 皮膚外部からの侵入物の認識

角質層をはじめとする物理的なバリア機能が何らかの要因で破壊されると、外界から細菌やウイルスをはじめとする病原性微生物や大気汚染物質、ハウスダストなどさまざまな刺激物が侵入しやすくなります。
その際、第2のバリア機能として免疫細胞であるランゲルハンス細胞が発動します。
レセプターで侵入物を取り込んだランゲルハンス細胞はその情報を他の免疫細胞へ伝達し最終的に免疫機能が発動することによって侵入物を排除し、肌内部の状態を監視しています。
ランゲルハンス細胞が常に活性化していて元気であれば、皮膚の生体恒常性機能が保たれ、健康なお肌でいられるわけです。この仕組みこそが「皮膚は免疫の最前線」と言われる所以なのです。

ランゲルハンス細胞が弱る原因

ランゲルハンス細胞

皮膚のガードマン!ランゲルハンス細胞をいじめないで!

ランゲルハンス細胞が常に活性化していて元気であれば、皮膚の生体恒常性機能が保たれますが、
ランゲルハンス細胞を弱らせてしまう原因のひとつとして石油系合成界面活性剤やステロイド、薬などがあります。
石油系合成界面活性剤は、洗浄力・脱脂力および、強いタンパク質変性作用があるため、お肌を溶かし細胞を傷めてしまいます。その結果、ランゲルハンス細胞も破壊され皮膚のガードマンとしての機能が衰えてしまいますので、シミ、しわ、吹き出物などの肌トラブルになるのです。

ランゲルハンス細胞

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